【感想・レビュー】ビッグバンドビート〜ア・スペシャルトリート〜
今回は東京ディズニーシーで2021年4月1日よりスタートした期間限定のショー「ビッグバンドビート〜ア・スペシャルトリート〜」の感想レビューです!
【ショーの概要】
ミッキーの仲間たちが繰り広げる、スウィングジャズの音楽を中心にしたレビューショー。 「ビッグバンドビート」のスウィングジャズの音楽を中心にしたレビューショーというコンセプトはそのままに、演出と構成を一部変更して公演します。ディズニーの仲間たちによる素敵なダンス、中でもミッキーマウスの素晴らしいドラムプレイは一見の価値アリ!
【場所 / 上演時間】
ブロードウェイ・ミュージックシアター/約25分
【ジャンル別評価】
演出 3.0
音楽 4.4
物語 4.0
構成 3.5
おすすめ度は4.1です✨
🎶キャラクター愛に溢れたミッキーたちの手作りレビューショー🎶
2020年の臨時休演前まで公演され、現在は休止中のショー「ビッグバンドビート」の音楽とコンセプトはそのままにミッキーをはじめとするディズニーの仲間たちを中心に再構成されたレビューショーです。日本人ダンサーとキャラクターのみでシンガーや演奏者は無しという思い切った構成ですが、キャラクターが好きな人にはたまらない仕上がりになっています。ミッキーたちが限られな素材の中でどんなショーならゲストのみんなに楽しんでもらえるかを考えてくれたような手作り感のあるショーになっていると感じました。特にキャラヲタの皆さんにはオススメです✨ただ、完全に今までのショーとは別物なので要注意‼️
⚠️ここからは一部ネタバレを含みます⚠️
【良い点】
キャラクターたちの魅力が味わえる✨
今回は、通常版にも登場するミッキー・ミニー・デイジー・グーフィーに加えて過去にクリスマス版にしか登場しなかったドナルドが登場します!
キャラの個性に合わせた演出が盛り込まれていて、それぞれのキャラが好きな方は特に楽しめると思います。個人的にはビッグバンドビートのミッキーは完全にアイドル的な存在というイメージでしたが、今回はアニメでもお馴染みのミニーにデレデレで色んなことに挑戦してドナルドやグーフィーとわちゃわちゃしているけど最後はビシッと決めてくれる私がイメージする「ミッキーマウス」だったことが本当に嬉しかったです。特にリニューアル前版に使用されていた”I Love A Piano”のシーンでは、ミッキーがピアノを演奏しますが、私が見た回ではデレデレになりながらも頑張って演奏している様子がとても可愛かったです😂
ドナルドダックが大活躍‼️
今回は特にドナルドが笑いを持っていくシーンが多かったです。ラストのスライディングはもちろんですが、デイジーとの掛け合いも非常に楽しかったです。それぞれのキャラに基本的には曲がありますが、ドナルドは単独の曲がない分要所要所で盛り上げてくれるのが良かったです。
完全新規撮り下ろしボイス🎤
今回のショーで登場する仲間たちは新規ボイスとなっています。しかも英語を喋るということで数年ぶりの本国ボイスが舞浜で聴けるというのはめちゃくちゃ贅沢ですし、気合が入っているなぁと感じます。
シンガーがいないならキャラクターに頼れ‼️
今回は飛沫防止の観点からかシンガーが登場しません。それをカバーする意味もあってか今回はミッキーやミニーが普段はシンガーが歌う部分を歌ってくれます。思わず笑ってしまうようなアレンジもあり、キャラクターたちらしさが溢れた愛のある演出になっています。また、ソーシャルディスタンスで出演者同士の接触ができないこともあってかミッキーとミニーの間にディスタンスを確保する意味も込めて大きなピアノが設置されミッキーが演奏してくれるというコロナ版でしか味わうことのできない演出もとても良かったです。
【悪かった点】
生歌・生演奏の迫力が無い
これは仕方ないことですが、生の迫力に欠けることは否めません。バンドがいないことで背景に空白のスペースがあることが大きく、ダンサーの人数もカットされているのでそれをカバーできるような配置も難しいなという印象を受けました。その分キャラクターたちのオーラやキャラが真ん中にいる安心感が大きく作用しているなと感じました。
ボリューム不足
そもそも今回のショーは通常盤よりも公演時間が約5分程度少なくなっています。また、キャラクターたちのセリフシーンも増えているため、曲数が明らかに減少しています。その影響で全体的にボリューム不足感は否めないです。元々のビッグバンドビートはお腹いっぱいになって帰れるような満足感がありましたが、今回はあっさりと楽しめるようになっていて、家系ラーメンからあっさり醤油ラーメンになったような変化を感じました(笑)
【総括】
少ない素材の中で最大限ゲストが楽しめるように工夫が施された素晴らしいショーだと思います。やっぱりディズニーのショーといえばこうでなくっちゃという華々しさに包まれていると感じました。制約がある中でも間違いなくビッグバンドビートやミッキーたちを愛してくれている人たちが作ったエンターテイメントに仕上がっていると思います。